人気ブログランキング | 話題のタグを見る

amijok 松本・中町のカフェ&雑貨のお店

【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30

【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21385894.jpg

『女性の人生にはしてもいいし、しなくてもいいことがたくさんある。
例えば、仕事や家事、恋愛、結婚、出産、いつまでも美しく健やかであろうと
心がけることなんかも。』

仕事と女性の生き方をテーマに、2012年ー2013年に14号まで発刊された
フリーペーパー「しごととわたし」はこんな一文からはじまります。

年齢も職業もさまざまな12名の女性の「しごと」と「人生」に迫った内容になっており、
この秋バックナンバーをまとめ一冊の書籍として発刊されました。
著者の梶山ひろみさんの親友でありamijokでもポラロイドワークショップ等でおなじみ
小林聖也氏とのつながりによって実現したこのトークイベント。

この日を自分の中に落とし込んで浸透させるのに、何日もかかってしまいましたが、
残念ながら参加できなかった方々や、もちろん参加していただいた全ての方々が、
のちのち読み返してこの日のことを少しでも思い出してくだされば嬉しく、
そして梶山さんへの感謝の意味を込め、ことばにさせていただきたいと思います。

長文になると思います、失礼。。


女性の人生は、選択の連続。
「今日疲れてるな、お掃除したいけど、どうしようかな」みたいな小さなことから
「子供もほしい!じゃあ仕事はどうする?」みたいな自分にとってはとても大きな選択も。

そして時を重ねるほどに、選択は多くなり複雑になり、それぞれの選択は深くなる。

でも、この冒頭の一文にあるように、その選択は、してもいいし、しなくてもいい。
そう、しなければいけないのではなく、してもいいし、しなくてもいいのです。
だけどその都度、悩む。
悩んで、勇気を出して、選ぶ。
それはそれは、毎日真剣です。

なぜって大切なものが、増えるから。誰かにとって大切な、自分の役割が、増えていくから。


そして「選択」が、「一歩」になる。



当時20代前半だった梶山さんが抱いた疑問。
「女のひとの生き方ってなに?」
「女のひとのしごとってなに?」
年齢も職業もさまざま、中学生から80代の大先輩女性まで、梶山さんがひとりひとりと出逢い
真剣に向き合って、話に寄り添います。
そしてひとりひとりのある種の「こたえ」がフリーペーパーとして言葉というカタチになりました。
それが手に取る人々の心に「問いかけ」となり「承認」となり「勇気」となり「原動力」となり…、
きっと今もその人々の支えのひとつとなっているように思います。 

取材された12名の女性のインタビュー内容に感銘を受けたのももちろんですが、
梶山さん自身が、本を読んで感じた通りの、素直で柔らかい、でも凛とした強さを持った
素敵な女性だとお話を聞いて改めて感じました。
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21394858.jpg

イベント後半は、梶山さんと私が対談をさせていただく時間となりました。
実はこれは打ち合わせには無かったことで、話をする側としての準備をしていなかったのですが、
私の経験を一例に、みなさんの これからへ出発する上での何かのきっかけに
少しでもなれたらいいなと思い、おこがましくも話をさせていただきました。
前職と全く異なる「仕事」を選んで日々を送っている、その簡単な経緯。
今だって毎日大小さまざまな選択に悩み、時には落ち込んだりもしながら、いろいろな方に
支えられては踏ん張って前を向き、の繰り返しの日々。
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21424931.jpg

いちばんお伝えしたかったことは、
「なにを自分がいちばん大切にして生きていきたいか」
ということ。
ここの視点からブレなければ、どこで何をしていたってそんなには、生き方は違わない。
職業としての仕事を変えたって、辞めてある種の役割を変えたって。
自分の立場やまわりの状況、求められていると感じる事等、沢山の事柄に応えようと必死で、
つい自分の気持ちを後回しにしたり何かを犠牲にしてしまったりしてしまう。
でも選択するときに一番耳を傾けるべきなのは、いつも「わたしは何が大切なのか?」
「どう生きたいのか?」という根底の部分。
何をするかは、あくまで「ツール」であり方法のひとつ。
もっと自分の中の心に正直に、自由になって良い。
…「自由」なんだ。
そうだ、どうしてこの言葉が当日出てこなかったのか自分でも悔やまれるけれど
これがお伝えしたかったいちばんのキーワード。
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21404370.jpg
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_2141360.jpg
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21412719.jpg
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21414259.jpg
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_2142598.jpg

ある参加者の方からキャリアの話が。
今の仕事から離れるとキャリアを捨てる事になるのではないかと思い、怖い
という表現があったけれど、これは今の時代を生きる多くの女性が直面する悩みだろうと思います。
私もある時期はそうでした。
けれど今は、私は得てきたスキルや経験は、自信とともに、離れてしまうことはない、と
思っています。

私も10年続けた看護のスキルや経験は今も宝物であり誇りであり、
この今の自分を創ってきた大きな根っこや幹のようなものであり、今も自分の支えになっています。
看護そのものだけではなく看護の仕事を通して沢山のことを得てきました。
人をみる視点・関わり方であったり、物事に対応する強さ、歯を食いしばって踏ん張ること、
仲間を信頼しひとりではできないことをも乗り越えるチームワーク、人を育てることなんかも…。
もちろんブランクが空くと、どんどん進化する医療の世界に戻った時に、
自分の満足のいく仕事が出来るようになるには相当の努力が必要かもしれない。
でも、自分が得てきたことは、決して無くならないと思います。

そして人生のスキルというのは、長く仕事を続けたひとだけが持つものではないと思います。
仕事に捉われず、自分のアンテナに従ってさまざまな経験を得ながら生きている方々、
妻として母として、自分の事よりも多くの時間を大切な家族のために使い
支え育て向き合って生きている方々。自分の為に使うよりよっぽどごまかせない事も
多いはず。
色んな立場の方々が、年齢は関係なくそれぞれの生きてきた時間分、
わたしには想像も及ばないほどの宝物を持っていると思います。

「手ばなす」ことは、失うことじゃない。
握っていた手を、「開く」だけのことだ。
そう教えてもらって救われたことがあります。
どうしても、握りしめたくなる。
失ってしまうかもしれないと、怖いから。
でも怖がらないで、堅く握っていた手をひらいてみたら、握っていたそれは、
ちゃんとそこにあって、案外逃げていかないもの。
握りしめていたからちゃんと見えていなかったけれど、もしかしたら思っていたものと
ちょっと違うものだったって気付くかもしれないし、思っていた以上に素敵なものだと
気付くかもしれない。
他にも何かを掴むことが出来るスペースが見つかるかもしれない。
同時にはてのひらに乗らないから今はこれは横に置いておいて、
別のものを手に取って、そして時がきたら、また取り出したって良い。
その時はもしかしたら、一緒に乗せるスペースを作れるようになっているかもしれないし
成長した自分とともにもっと素敵なカタチに熟して、新しい方法で蘇るかもしれない。

いまの自分を許して、ありがとうと抱きしめてあげてほしい。
そして、自由なんだよ、って、解放してあげてほしい。
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21431212.jpg

【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21435345.jpg
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21441297.jpg

あの日参加して下さった27名のみなさんの言葉を聴いていて、
ああなんて素敵なひとたちなんだろうと時間中…いや数日経った今も、胸がいっぱいです。
ひとりひとり、まっすぐに前を見て、自分の足で凛と歩いている。
そしてお互いをほぐしあい勇気づけ、あたたかな糸がぜーんぶ、繋がっているようだった。
全員、とってもキラキラと輝いてみえました。

参加してくださった皆さん、特別な時間を共有して下さって
本当に本当にありがとうございました。
どうかそれぞれが、自分の為に、大切なものの為に、出発していきますように。

最後に貴重なお時間をいただきこんなに濃密な機会を下さった梶山ひろみさん、
すばらしいつながりと企画を生み出して下さった小林聖也氏、
心から感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21443757.jpg
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21445712.jpg
【私たちの「しごととわたし」at amijok】2014.11.30_b0204453_21451588.jpg


( amijok kei )



by amijok-tk | 2014-12-06 22:19 | イベント

松本市中央3-4-14  0263-88-6238  10:00~18:00 毎木・第2第4水定休 Facebook、twitterもよろしくお願いします
by amijok-tk
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

最新の記事

miya takehiro「..
at 2018-06-25 18:49
[ GW期間中の営業について ]
at 2018-04-28 10:00
[ Good morning..
at 2018-03-03 08:42
fun, fun, fun ..
at 2018-02-23 20:14
[ 2/21 臨時休業いたし..
at 2018-02-20 21:35

最新のトラックバック

フォロー中のブログ

検索

ファン

ブログジャンル

画像一覧